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地球 津々浦々 旅ブログ。

海外・国内問わず、津々浦々 各地の食・酒・スポットレポ。

ロシア-モスクワ-スターリン社会主義時代の負の歴史「強制収容所博物館」充実の展示内容と引き込まれる演出には感動。

 「強制収容所」博物館 Музей истории ГУЛАГа

スターリン時代の強制収容所の実態を今に伝える博物館。

拷問室や収容所を再現した部屋から始まり、遺品・収容された地域・証言など充実。

当時収容された囚人たちの、深く辛い苦しみを生々しく伝えている。

 

場所はこちら

 

 

強制収容所博物館 外観・チケット・料金

立派な赤レンガの建物

表札も非常にモダンでおしゃれ。

 

チケットは300ルーブル。安い。

カフェも併設してる様子。

これまたモダンな階段を上がり、2階から展示が始まる。

 

強制収容所博物館 展示物

早速、収容所・拷問室の再現展示場から始まる。

大きく禍々しいいでたちの収容所ドア。

それぞれ番号が振られ、食事を配給する扉?以外は

信じられないほど小さな監視穴が空いているだけだった。

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写真は割愛するが、囚人が寝たであろうベッドや収容所スペースのサイズイメージも展示されていた。

囚人たちは信じられないくらい狭い空間で、硬くて寝返りを打てば激しく軋みそうな小なベッドで寝ていた。

恐ろしい拷問室で使われた品の数々。

おそらく、ここの展示物以上にたくさんのものが使われていたんだろう。

 

収容所の地図。

 

こちらは実際に使われいた収容所の一部の映像。

場所は…想像だがこの景色はシベリアあたりだろうか。

鉄柵によって囲われており荒涼とした土地である。

逃げようにも電気もなく、逃げる場所などなさそうである。

これは強制労働を科せられている囚人たちの映像。

 

スターリンを中心に当時の権力者たちの図であろう。

 

こちらは館内。左の白く光る展示BOXには遺品が展示されており

右の床には年表らしきものが書かれていた。

こちら遺品たち。内容を見ると、女性や子供も含まれていただろうことがわかる。

こちらは囚人たちがどの地域にどれくらいの人々が強制移送・労働させられていたかがわかるロシア(ソ連?)地図。

かなり広い地域に広がっていたことがわかる。

一番多い地域はモスクワ。

あと極東のハバロフスクなども非常に人数が多かった。

(極東においてはシベリア抑留で連れて行かれた日本人なども含まれていたことだろう。)

 

徹底したプロパガンダ

当時のポスターや新聞なども展示されていた。

西側諸国を卑下する風刺画なども多い。 

 

スターリンが優しい眼差しで子供を抱きかかえる……

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ブルジョワな医者の化けの皮が剥がれてしまうような風刺画。

 

引き込まれてしまう演出

展示内容の充実感もさることながら演出にも感動する。

180度人々の表情が映し出されている部屋に入ると逆側のスクリーンで少年が演説をしている。

その部屋の中でスクリーンを見ていれば、まるで自分も人々に紛れてその少年の演説を聞いているような気分になってくる。

これがどんな内容の演説かはわからなかったが、そばにフルシチョフがいてたので、おそらくスターリンから解放された後の話だと思われる。

 

感想

展示内容にはもちろん深く考えさせられる。さらに、こちら側を引き込んでくるような演出が素晴らしい。ロシア語表記が多いので、特に何が書いてあるのかはしっかりわからなかったが、そんな私にでも伝わってくるような展示内容だった。

この辛い歴史の学びの上に、私たちの生活があることを改めて思い知らされる。

この展示を見ながら、ジョーオーウェルの「動物農場」や「1984年」がイメージされた。

トリップアドバイザーなどにもなく、まだまだマイナーな博物館のように思えたが是非行く価値はあると思う。

 

場所はこちら